専門家やネットの言葉の力

最近は何かあれば、すぐにスマホで調べるのが当たり前になってきている印象です。
それでも分からなければ、専門家のところに行って原因を見つけてもらう。
分からなければ「すぐに調べられる」ということができるのはすごく良いことだなと思いました^^

しかし、そんな手軽に知ることができる世の中だから起こる様々な問題もあります。
私も学生の頃、情報の選択を間違えた結果として大変な思いをしたことが多々ありました!

今までたくさんの方を見させていただいて中で、特に印象に残っている方がいました。
これからお話しするのは産後の方のお話しになります。


その方は2人目を出産ということで、私が勤務する職場に通院していた方でした。
筋肉の緊張感と姿勢の影響で出ている腰の痛みだったのですが、痛みが緩和されても浮かばない表情をしていたので、色々お話を聞かせていただきました。
お話を聞くと、1人目を出産した後に別の整体院に通院していた時

「出産してから骨盤ベルトしていなかったから、骨盤開いてて良くならないよ!」

と、言われたことがあるとのこと。

そしてその方は、
症状が出る=骨盤が開いているせい
骨盤が開いている=症状を繰り返す
という風に解釈して、痛みが出たり調子が悪かったりすると、

「あの時骨盤ベルト巻いてなかったせいで、骨盤が開きっぱなしなんだ」

と、悩まされていました。
しかも5〜6年もの間です。

出産後に出てくる症状は多くの場合、妊娠中に起こった姿勢変化の影響や育児や家事による負担のかかる動きが原因となってくる場合が多いです。
巷で言われる骨盤の開きはホルモンの影響になってくるので、時間の影響とともに妊娠前の状態に戻ってきます。
骨盤ベルトをしていなかったり、骨盤矯正をしてなかったりしたからといって骨盤が開きっぱなしになることはありません。

しかし、長い間「骨盤の開き」で悩まれていた方には、理解していただくまでに時間がかかりました。
産後の方が悪いわけではありません。
「〇〇の影響で、骨盤が開いている」
と、強い言葉で伝えてしまった影響なのです。


他にもネットの情報や周りからの話を聞いて、不安になったから「骨盤矯正をしてください」という流れで来られる方も多いです。


産後=骨盤矯正というのは決して悪いことだとは思っていません!


その言葉があったからこそ、色々な悩みを解消できた方もたくさん知っています。
旦那さんが骨盤矯正行った方がいいよ。と、産後の身体に寄り添ってくれたという方もいます。

しかしその言葉で、産後すぐに悩まされる方がいたり、今回みたいに長年悩まされ続ける方がいたりするのも事実です。

身体の専門家として私自身は常に、相手がマイナスに捉えないようにと言葉は慎重に選びつつ、ネガティブな印象がつかないように意識はしています。


しかし、それは私のもとに相談にきてくれたことで成り立つこと。

ほとんどの方はまず、スマホで調べたり周りの人に相談したりすると思います。
ネット社会だからこそ様々な情報が入手できる時代です。

調べ方一つで、入手できる情報も変わってくるので気をつけていただきたいなと…!




私が伝えらる産後の骨盤矯正については、

・妊娠中に緩んだ骨盤は、時間の経過とともに自然と妊娠前の骨盤に戻る
・それでも出てくる症状、妊娠中の姿勢変化や分娩時の影響、そして育児や家事の負担が大きい
・産後の骨盤矯正には遅い早いという期間はなく、ご自身のタイミングで大丈夫

調べるうえで、このことは前提に知ってもらえてたらいいなと思います♪

ネット情報での失敗は私自身も経験があるので、今後お話をさせていただけたらと思います!
今考えると、とんでもないことをしていたなと…笑
それがあったおかげ今こうして伝えられていますが^^


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!


トキまち整体
新潟県新潟市2022年4月オープン予定
代表 庭野遥佑


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産前産後を専門とする整体院。医療国家資格と尿失禁ケアセラピスト認定を所有する専門家。前職で培った技術と経験により産前産後に始まる”痛み”の解消を得意している。 プライベートでは5月に第一子が産まれて、新米パパになりました。