産後に出やすい膝の痛みとは
産後には腰痛や肩こりといった症状を感じる方が多いですが、実は膝の痛みを感じる方もとても多いです。
「膝の痛み」といっても、実は痛みの出方や痛むポイントによって
膝の症状の種類が変わってきます。
しかし
膝の痛み=加齢
と思う方も多く、
膝の痛みを相談するのは恥ずかしいから相談するのを躊躇するという方も多いと言われています。
確かに加齢の影響で出やすい「変形性膝関節症」などがありますが、
産後に出てくる膝の痛みの多くは”使いすぎ”による負担のものが多いので、年齢は関係ありません。
今回は産後の人に出やすい膝の痛みの種類と、
育児の中で行う膝への負担の減らし方について書かせていただきたいと思います。
ブログを見たことで膝の痛みへの考え方が変わり相談のしやすい悩みへと変わるはずです。
あなたの膝の痛みは?
産後の方が感じる膝の痛みは、
「膝のお皿あたりが痛い」
「お皿の上に痛みを感じる」
そして痛みを感じるタイミングは
「子どもが泣いて布団から持ち上げようとした時に膝の痛みを感じる」
「階段の昇降時に痛みを感じる」
「抱っこして歩いている時に痛みを感じる」
そんな風に”膝の痛み”を感じることが多いのではないかなと思います。
膝の負担になりやすい動作
- 育児の中で繰り返し行われる立ち上がり動作
- 子どもが泣いてあやす時に揺らしたり、スクワットをしたりする
- 同じ方ばかりで抱っこするために片方ばかりに体重をかける
これらの動作は膝への負担を大きくして”痛み”を発生させる原因に繋がります
産後に出やすい膝の痛みはいくつかある
産後の膝の痛みにはこのような症状が考えられることが多いです
産後に出やすい膝の痛み
- 膝蓋下脂肪体炎(しつがいかしぼうたいえん)
- 鵞足炎(がそくえん)
- 大腿四頭筋のTP(トリガーポイント) など
ただし妊娠前に膝を怪我したことあるという方や、手術経験がある方では
膝への負担が大きくなり、症状がより強く出る場合もあります。
それぞれの症状の特徴を簡単に説明していきます。
膝蓋下脂肪体炎
脂肪体とは膝の動きをスムーズにするために、膝の関節内でクッションの役割として働いている脂肪組織になります。
この脂肪組織には痛みを感じるセンサーが多く存在するので、
繰り返し負担の大きい動作によって炎症が起こり痛みを感じます。
膝蓋下脂肪体炎はお皿の下当たりで痛みを感じることが多く
膝を伸ばすタイミングで痛みを誘発することが多いです。
冬など寒い季節では冷えると痛いという方も多いです。
鵞足炎
これは鵞足とは縫工筋、半腱様筋、薄筋と言われる3つの筋肉が膝の内側にガチョウの足のように
筋肉が付いているため「鵞足」と言われています。
ここへ繰り返し動作によって筋肉の引っ張る力が加わることで炎症が起こり痛みへと繋がります。
ここでの痛みは姿勢や、膝の使い方も重要なポイントになってきます。
大腿四頭筋のTP
TP(トリガーポイント)については以前のブログで詳しく書いたことがあるので、
まだな方はこちらのブログもぜひご覧ください。
太ももの前面覆う大きな筋肉で、膝のお皿を通って膝下で筋肉が付きます。
立ち上がりや、抱っこの繰り返し動作によって筋肉に痛みが出やすいシコリができることで痛みを感じます。
これらの症状はそれぞれに特徴があるので、必要に合わせて施術やケアを行う必要があります。
日頃の意識で膝への負担は減らすことができる
膝は繰り返しの動作で痛みを起こすとお話しました。
繰り返しの立ち上がりやしゃがみ込む動作や、体重の掛け方で負担は積み重なります。
日常生活の中で負担を減らすために
余裕がある時にはぜひこういったことを意識しほしいと思っています。
子どもを抱っこしていない時はどこかに捕まりながら立ち上がる
子どもを抱っこするタイミングや、抱っこしながらというのは難しいと思いますが、
それ以外のタイミングの時には意識してほしいなと思います。
しかし立ち上がる場面で都合よく掴まれる場所はないことが多いです。
壁が近くにある場合は壁に手を当てて支えるように立ち上がってもらったり、
机や台があればそれを支えにして立ち上がってもらったりする。
何もない場合は床に手を当てて、手の力も使いながら立ち上がるようにする
こういう風に足だけで立ちあがろうとせずに手を上手く使いながら支えてあげることで
膝への負担を減らしてあげることに繋がります。
抱っこしているときは片方ばかりに体重をかけないようにする
意識してみると気づく方も多いですが、
人にはそれぞれ立ち方や抱っこの仕方などに癖があるように、体重のかけ方にも癖があります。
多くの場合は自分が楽な方に体重をかけることが多く、
気づかないうちに左右均等ではなく片方ばかりに負担をかけてしまうことがあります。
自分の癖を意識してみて、いつも同じ方ばかりに体重をかけている自覚があったら
両方の足で立つ意識や、もう片方の足にも体重をかける癖を意識してみてください。
外出した時にはエスカレーターやエレベーターを積極的に使う
「普段運動していないから階段使おう!」
と、外に出た時に運動がてら階段を使う方が多いと聞きます。
階段の昇降は膝への負担が大きいため、痛みを誘発する原因へと繋がります。
普段子育ての中で膝を負担かけてしまっているので、
外出するときにはエレベーターやエスカレーターなどを積極的に使うようにして
膝を休ませてあげるようにしてあげてください。
運動という意味でお話すると、
いつもよりも歩幅を広くするのを意識して歩く
という考えの方が膝にも負担が少なく、とてもいい運動になります。
これについては今後のブログで詳しくお伝えしていきたいと思います。
まとめ
今回は産後に出やすい痛みと、膝への負担の減らし方について書かせていただきました。
産後に出やすい痛みは使い過ぎの影響によるものがほとんどですが、多くの方は
「年齢のせいかな…」
と繋がって相談しにくい悩みとなってしまう方も多いと聞きます。
しかし、育児の中で膝への負担をかけることはとても多いので
膝の痛みが出ることは恥ずかしいことではありません。
痛みの出てしまう理由を知っていただくことで、
相談しやすい悩みへと考えが変わり、膝の痛みで悩む人が減ってくれたら嬉しく思います。
もしこのブログを読んでいる方で膝の痛みに悩んでいる方は
信頼のできる専門家や、トキまち整体にご相談してください。
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