痛みと、痛みの原因
先日十日町に帰省して、膝に症状を持っている母親の身体の状態を確認させてもらった時に、「膝だけじゃなくて、股関節が痛みの原因になっているかもね」と言うお話をさせていただきました。
施術をする前は「?」と言う表情をしていましたが、施術が終わって効果を感じた後は、膝の痛みは股関節も影響をしているんだなと言うことを、少しだけ理解してくれました。
痛みの原因が”膝”だけではない理由は?
体の構造について少しお話をさせていただきます。
膝は蝶番関節といって、いわゆる蝶番みたいな動きに特化した関節をしています。蝶番とは、ドアとかでよく見る留め具みたいなものです!
ドアでは閉じたり、開けたり動かせるように設計されています。膝の関節は曲げたり伸ばしたりするために動かすような仕組みになっています。
細かくいうと、膝の関節は多少の捻れる動きがあるのですが、ここでは細かい説明は省かせていただきます。
膝単体で見てみると「膝の曲げ伸ばし」という動きができる関節となります。
しかし普段の生活で、膝”だけ”を動かして生活することってありませんよね?
物を取るときにしゃがみ込む時も、椅子から立ち上がる時も、歩く時も、階段を上るときも、全ての動作で、膝を曲げ伸ばしをしているけれど、腰や股関節も一緒に動かしたり、よく見ると足首も一緒に動かしていませんか?
動きのつながり
普段の生活では、様々な関節が一緒に動くことによって、体を動かすことができています。
体って複雑ですよね!
この複雑な仕組みが混乱を生んでしまう原因にもなっています。
先程お話をした、普段の生活での動きはある程度決まった動きをします。
例えばしゃがみ込みの時には、腰はこのくらい動いて、股関節はこのくらい。膝はここまで曲がって、足首はここまで。という形でそれぞれの関節が動いてくれることによって”しゃがみ込み”という動作ができているのです。
ここまででなんとなく「体を動かす時は、色々な関節が一緒に動いているんだね」くらいの理解をしてもらえたら嬉しいです^^
どこかの関節の動きが悪くなってしまったら…
想像してみてください。
もししゃがみ込む動作をするときに、本来動いてほしい関節の動きが悪くなってしまっていたら?
そしたらどこかの関節が動きをカバーをすればいいのです^^
股関節の捻る動きが悪くなってしまったなら、他の関節でその動きをカバーすればいいし、足首の曲げる動きが悪くなっているなら、その動きを他の関節の曲げやすいところでカバーすればいい!
しかしこれが痛みへと繋がってしまい、痛みとは別のところで原因が起こっている。という風になってしまうのです。
自覚のない”原因”を自覚する必要性
それぞれの関節がそれぞれ役割分担があって、このくらい動ければ、しゃがみ込むという動きが成り立っている。それにも関わらず、どこかの関節が動きが悪くなってしまうことで、他の関節が過剰に動いてしまうか、別の方法で動きをカバーしようとしまっているのです。
つまり、
動きが悪くなってしまっている関節は→”原因”となっているところ
その動きをカバーしている関節は→”痛み”が出やすいところ
という風になっているのです。
だからこそ痛みだけではなく、原因となっているところにも目を向けないと、痛みを繰り返しやすい体となってしまっているのです。
今回母親は膝の痛みが股関節も影響しているということを理解してくれたので、股関節周りのセルフケアも積極的にやってくれるようになりました。
痛みもなく、自覚のないところを理解してもらって、セルフケアを続けていくのは大変だと思います。
それでも私の話を聞いて理解してくれて、頑張ろうとしてくれる母親の姿を見れて嬉しかったです!
継続することは本当大変です。
時々電話やLINEをして状況を確認してみたいなって思ってます^^
トキまち 庭野遥佑
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