産前産後の”痛み”とは?3段階の筋肉のコリ
妊娠前は大丈夫だった。
妊娠中から時々痛みが出てた。
出産後痛みが強くなった。
痛みには様々な種類があると思います。
しかしこれらの痛みは、産前産後をきっかけに痛みが出ただけで
実は妊娠前からいつ痛みが出てもおかしくない状態だったということも多いです。
今回は痛みの出る筋肉ついてお話しをさせていただきます。
筋肉の”コリ”には段階がある
まず最初に、痛みの出ている筋肉には自覚して痛みを感じるまでに
段階を踏んで痛みの出る筋肉になっていくことをお伝えします。
大きく分けて筋肉のコリの段階は3つに分けることができます。
痛みへと変わる筋肉の段階!
- 筋硬結(きんこうけつ)
普段は痛みを感じないが、ポイントを押すと痛みを感じる - 索状硬結(さくじょうこうけつ)
慢性的に痛みを感じている状態(肩こりや、腰痛など)
押すと強い痛みを感じる - TP(トリガーポイント)
索状硬結の中にさらに限局的にできる筋肉のしこり
このポイント(TP)を押すと離れている場所に痛みやシビれを感じる。(関連痛)
(頭痛、ヘルニア、坐骨神経症状に似た痛みを出すこともある)
細かく話すとさらに分類することができるのですが、今回はこの3つでお話を進めていきます。
これら筋肉のコリは①→②→③の順番で③に近いほど自覚する痛みも強くなり、
痛みが取れにくい筋肉のコリとなってきます。
そして多くの方は①の状態では自覚の痛みが出ていないので気にしないことが多いですが、
②、③の段階に進んできたタイミングで
「そろそろ体のことを気にしないと…」
と、なってくることが多いです。
どのようにコリは段階を進むのか?
先ほど説明した3つのコリは段階を踏んで痛みの自覚が出てくるコリとなっていきます。
ただし、怪我などをすると修復された筋肉の箇所が元の筋肉の状態に治りきらずに
TP(トリガーポイント)を形成する場合もあります。
『傷口は治ったのに痛みが残っている』
これはTPが悪さをしている場合があります。
そういったこと以外では
痛みを自覚するコリになっていくのには段階を踏んでいきます。
それは
- 繰り返し同じ動作が続くことによって起こる使い過ぎの負担
- 使わなすぎによる筋肉弱化
これらの要素が原因となって痛みを自覚するコリまでになっていくのです。
それぞれ共通するのは血流循環が悪くなってきたことによって、発痛物質が発生して痛みを感じるという原因となります。
妊娠から出産に影響すること
そして妊娠から産後という期間はこの段階を早めてしまいます。
妊娠が始まり約10ヶ月という短期間で、体は大きな変化をしていきます。
筋肉のことだけでお話をさせていただくと、
- 姿勢の変化
- ホルモンの影響による骨盤不安定感
- 重心の変化
- 筋力バランスの変化 など
妊娠中胎児が成長するとともに、体はお腹の大きさに合わせてバランスをとります。
本来姿勢を支えるためのお腹の筋力は使いづらくなり、
胎児の重さを支えるために重心を後ろに持っていくことで腰や背中の筋肉は緊張。
そして出産では胎児を娩出する過程で骨盤底筋に負担がかかることもあれば、
帝王切開によりお腹に負担をかけることも。
妊娠から出産にかけて起こる体の変化はとても大きいです。
約10ヶ月という短期間で体には様々な変化が起きているのです。
産後から起こる影響
妊娠から出産の過程が終わったから休めるのかといったら、休む時間なんてほとんどありません。
怒涛な体の変化が起きたにも関わらず、すぐに育児は始まります。
同じ姿勢が続く抱っこや授乳、沐浴など
そして体を休めるために必要な睡眠も不規則となって、体は休まりづらくなります。
これらは最初でもお話しした
繰り返し同じ動作が続くことによって起こる使い過ぎの負担
にも繋がってきます。
さらに妊娠中の期間でお腹の筋力が使いづらくなってとお話をしましたが
出産が終わり妊娠前の体に戻ったからといってお腹の筋力は戻ってくるのでしょうか?
残念ながら何もせずに筋力が戻ることはありません。
使いづらくなっていたお腹の筋力は弱くなったままです。
支える筋力が少なくなった体は
負担がかかりやすい状態となって育児が始まるのです。
妊娠〜産後までの過程は痛みの要因がたくさん
「妊娠中に痛みを感じることが増えた」
「産後から痛みを感じることが増えました」
段階を進んで痛みが自覚するコリへと変わっていく筋肉にとって
妊娠〜産後という過程は、そのスピード早める要因となってきます。
ただし気をつけていただきたいのは、
全てが産前産後のタイミングで始まった痛みとは限らないということ。
あくまでも”産前産後がきっかけで痛みが出た”
という場合も多いということを知っていただけたらなと思っています。
産前産後という唯一骨盤周りに様々なことが起こるタイミングだからこそ
特別な期間があるように言われていますが、
これらは痛みとは関係がないことも多いのです。
まとめ
今回は筋肉が原因で出てくる”痛み”について書かせていただきました!
痛みが出てくるのには理由があって、
産前産後のタイミングでは痛みが発生する要因がたくさん潜んでいます。
産前産後のタイミングから始まった症状は、
『骨盤矯正をしないと良くならない。』
『2ヶ月〜6ヶ月の期間内に整体行かないといけない。』
そんな風に思われることがとても多いです。
確かに産前産後特有の症状もありますが、症状を解消するのに期間は関係ありません。
骨盤矯正は6ヶ月以降でも問題ありません。
痛みの原因を把握して、原因となっている箇所を的確に施術を行えば
6ヶ月以降でも痛みを解消することができるのです。
もし産前産後で始まった痛みや不安を抱えている方がいましたら
いつでもご相談してください^^
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